★印のついた作品の上映前に、アンジェイ・ワイダ監督による特別コメント動画(2分程度)を上映いたします。
世代
POKOLENIE
監督:アンジェイ・ワイダ| 1954年|87分|モノクロ|デジタル・リマスター版
©FILMOTEKA NARODOWA, STUDIO FILMOWE „OKO”, STUDIO FILMOWE „TOR”, STUDIO FILMOWE „KADR”, STUDIO FILMOWE „PERSPEKTYWA”, STUDIO FILMOWE „ZEBRA”
◤ 1942年、ナチス支配下のワルシャワ。貧民窟に育った少年は、人民軍の少女との出会いを機に反ナチ闘争に自らのアイデンティティを見出すが…。ワイダの長編第一作であり、「抵抗三部作」の始まりを告げ、戦後ポーランドの転換点を示すことにもなった記念すべき作品。『灰とダイヤモンド』のツィブルスキや、監督ポランスキーも出演。
11/29[火]17:00・12/12[月]14:30
地下水道
KANAŁ
監督:アンジェイ・ワイダ| 1956年|97分|モノクロ|デジタル・リマスター版
©STUDIO FILMOWE „KADR”
◤ ナチスの占領に対する国内軍とワルシャワ市民の抵抗運動=ワルシャワ蜂起の敗北を、ドキュメンタリー風に捉えた本作。脚本家のイエジ・ステファン・スタヴィンスキをはじめ、キャスト、スタッフに実際の蜂起に参加した人々を多数起用。地下水道で繰り広げられる死闘が、リアルに捉えられている。カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。
11/29[火]19:00・12/9[金]14:40・12/11[月]16:50
灰とダイヤモンド
POPIÓŁ I DIAMENT
監督:アンジェイ・ワイダ| 1958年|103分|モノクロ|デジタル・リマスター版
©STUDIO FILMOWE „KADR”
◤ 第二次大戦が終結した1945年5月8日から翌朝までの1日、労働者党書記の暗殺を命じられたゲリラ兵の青年マチェクがたどる悲劇的な運命を描いた青春劇。反共主義者の暗殺者を主人公にしたことで当時のポーランド国内では冷遇されたが、ヴェネチア国際映画祭批評家連盟賞受賞を機に、ポーランド映画史上最も重要な作品と言われるまでになった。
11/26[土]14:15・12/5[月]17:00・12/15[木]14:30
夜の終りに"★
NIEWINNI CZARODZIEJE
監督:アンジェイ・ワイダ| 1960年|87分|モノクロ|デジタル・リマスター版
©STUDIO FILMOWE
◤ ワルシャワの街で出会った若い医師と娘が繰り広げる恋愛ゲーム。「雪解け」後のワルシャワの街を記録映画風に映しながら、男女の心理的駆け引きを描いた本作は、ワイダにとって異色作とも言える。脚本は作家のアンジェイェフスキと監督のスコリモフスキが共同執筆。ポーランドジャズの立役者でもあるコメダが音楽を担当、劇中にも出演を果たしている。
11/26[土]16:20*追悼特別プログラム12/2[金]19:00
サムソン
SAMSON
監督:アンジェイ・ワイダ| 1961年|118分|モノクロ|デジタル・リマスター版
©KADR Film Studio
◤ 1939年〜43年頃のワルシャワ、ユダヤ人ゲットーを脱出した青年ヤクプの数奇な運命。ヤクプは、ナチスによるユダヤ人迫害やゲットー蜂起まで常に歴史の波に翻弄され続けるが、いかなる迫害にも屈しない精神的強さを持つ。その強さが、旧約聖書の英雄サムソンに重ね合わせられる。本国では知らぬ人がいないと言われる名作だが、日本では昨年に初上映された。
12/8[木]14:40・12/14[水]14:30
戦いのあとの風景
KRAJOBRAZ PO BITWIE
監督:アンジェイ・ワイダ| 1970年|107分|カラー|デジタル・リマスター版
©Studio Filmowe Zebra
◤ 1945年初頭のドイツ。ナチスの強制収容所から解放された囚人たちは、米軍の手で難民収容所に移送される。皮肉屋の青年作家は、収容所でユダヤ系の娘と出会うが、束の間の愛はやがて皮肉な運命にさらされる。原作は、ポーランド人作家タデウシュ・ボロフスキの短編小説。婚約者と共にアウシュヴィッツ収容所を生き抜いた作家は、1951年に自ら命を絶った。
12/1[木]16:50・12/13[火]14:30
大理石の男
CZŁOWIEK Z MARMURU
監督:アンジェイ・ワイダ| 1977年|160分|カラー|デジタル・リマスター版
©STUDIO FILMOWE „PERSPEKTYWA”
◤ スターリン体制が強化された50年代ポーランドで、英雄として国家に祭り上げられた一人の男。1976年、映画を学ぶ女子大学生は、ドキュメンタリーの製作を通して英雄神話に隠された真実を描きだそうとし、政府の欺瞞が赤裸々に暴かれる。本作は当局との間に大きな軋轢を生むが、国民からは熱狂的な支持を受けた。カンヌ国際映画祭批評家連盟賞受賞。
12/6[火]14:40・12/16[金]14:30
コルチャック先生
KORCZAK
監督:アンジェイ・ワイダ| 1990年|118分|モノクロ|デジタル・リマスター版
©Ziegler Film „KADR”
◤ 小児科医で児童文学者としても知られる、ユダヤ系ポーランド人ヤヌシュ・コルチャックの生涯を描いた作品。第二次大戦が勃発し、コルチャックが運営するユダヤ人児童のための孤児院が、ワルシャワ・ゲットー内に移設される。子どもたちを守ろうと奮闘する彼だが、ナチスの手はすぐそこにまで迫っていた…。史実をもとに、ホロコーストの悲惨さを訴えた名作。
12/5[月]14:40
仕返し
ZEMSTA
監督:アンジェイ・ワイダ| 2002年|100分|カラー|デジタル
©(2002)ARKA FILM
◤ アレクサンデル・フレドロの戯曲に基づく喜劇作品。18世紀末頃のポーランドを舞台に、一つの城に住む二家族の顛末を描く。家同士の対立に振り回される若い恋人たちといういかにも古典喜劇らしい内容だが、ポーランド人への皮肉的な視線も交えられている。ロマン・ポランスキーの他、ヤヌシュ・ガヨス、ダニエル・オルブリフスキらポーランドを代表する俳優たちが出演。
11/28[月]19:00・12/4[日]17:15・12/10[土]16:50
菖蒲
TATARAK
監督:アンジェイ・ワイダ| 2009年|87分|カラー|デジタル
©AKSON STUDIO/TVP/MEDIAPLUS/POLISH FILM INSTITUTE
◤ 余命わずかな妻と医師の夫。かつてワルシャワ蜂起で息子を亡くした夫婦の微妙な距離感と、偶然出会った美しい青年に惹かれる妻の心の動きが、繊細なタッチによって捉えられていく。一方で、妻を演じたクリスティナ・ヤンダの、長年連れ添った夫を本作撮影中に亡くすという個人的体験が挟みこまれ、映画を思わぬ方向へと導く。
11/28[月]17:00・12/6[火]17:35
アンジェイ・ワイダ監督
追悼 特別プログラム〜ワイダは語る〜
企画:ポーランド広報センター
【前半】『夜の終りに』上映
【後半】ワイダ監督 2016年9月のビデオメッセージの上映+クロストーク*クロストークの登壇者は後日こちらにて紹介予定

◤ 本プログラムは、当初アンジェイ・ワイダ監督の90歳を祝う特別企画の予定でしたが、突然の訃報により急遽プログラムを変更して行ないます。今年9月、ワイダ監督の自宅にて撮影された、今回のポーランド映画祭へのビデオメッセージを上映、スコリモフスキ監督のコメントなども交えてご紹介します。
11/26[土]16:20(19:00終了予定)
ポーランドの最新映画を紹介する本特集。 質の高い映画が年間50本以上製作され、若い監督たちによる良作が次々に発表されるなど、今、ポーランド映画は勢いに満ちています。数々の注目作の中から、2016年にポーランドで話題になった2作品や、これまで日本での上映がかなわなかった貴重な作品を紹介。アンジェイ・ワイダ映画マイスター学校の卒業製作『ヨアンナ』など、昨年の映画祭で人気を博した作品も上映します。若手ポーランド人俳優たちの名演技にもご注目ください。
ジャパン・プレミア
最後の家族
OSTATNIA RODZINA
監督:ヤン・P・マトゥシンスキ| 2016年|124分|カラー|デジタル
©Hubert Komerski
◤ 「終焉の画家」と呼ばれカルト的人気を誇る画家ベクシンスキーの実話を基にした物語。芸術に熱中するベクシンスキーと、彼を辛抱強く見守る妻。そして二人の母親たちとラジオDJをする変わり者の息子。そんな彼ら家族にやがて悲運が訪れる。監督はアンジェイ・ワイダ映画マイスター学校出身の若干32歳。『イーダ』のダヴィド・オグロドニク他、ポーランドきっての俳優陣が揃う。2016年グティニャ映画祭グランプリ受賞。
11/27[日]19:00・12/7[水]14:40・12/9[金]16:50
ジャパン・プレミア
ユナイテッド・ステイツ・オブ・ラブ
ZJEDNOCZONE STANY MIŁOŚCI
監督:トマシュ・ヴァシレフスキ| 2016年|104分|カラー|デジタル
©Oleg Mutu RSC
◤ 1990年、民主化され自由な風が吹き始めたが、いまだ前時代の雰囲気が残るポーランド。そこに生きる境遇の異なる4人の女性たちは、一見幸せそうに見えながらも、新しい時代の流れと共に自身の生き方を問い直す。2014年ポーランド映画祭で人気を博した『真夜中のふたり』の監督による最新作は、時代に奔放される女性の欲望と恐怖を見事に描きだす。ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。
11/30[水]19:00・12/3[土]17:00・12/7[水]17:15
ジャパン・プレミア
ルージャ/薔薇
RÓŻA
監督:ヴォイテク・スマジョフスキ| 2011年|98分|カラー|デジタル
©2011 ( WFDIF) Documentary and Feature Film Studio, TOR Film production, PERSPEKTYWA Film production, OKO Film Production, LIGHTCRAFT
◤ 第二次大戦後にポーランド領となったマズーリ地方。国内軍兵タデゥシュは、遺品を手渡すためドイツ兵の妻ルージャを訪ねるが、彼女はドイツ人として周囲の住人から敬遠され、ソ連兵の残虐な仕打ちに一人耐えていた。戦争で傷ついた男女の交流を通して戦後ポーランドの過酷な現実とアイデンティティの複雑さを浮き彫りにした問題作、待望の日本初上映。『イーダ』のアガタ・クレシャをはじめ役者たちの熱演も要注目。
12/1[木]19:00・12/3[土]14:40
ボディ(原題)
BODY/CIAŁO
監督:マウゴジャタ・シュモフスカ| 2015年|90分|カラー|デジタル
©Jacek Drygała
◤ 死者との交信ができるセラピストのアンナと、彼女が治療する摂食障害を患う女性オルガ。人間のボディ(肉体)との付き合い方をテーマに、喪失と再生の普遍的なヒューマンドラマを、ときにユーモアを交え映しだす。監督は、ポーランドを代表する若手女性監督シュモフスカ。キェシロフスキ監督『トリコロール/白の愛』にも出演したヤヌシュ・ガヨスの演技にも注目。2015年ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。2017年初夏、シネマート新宿にて公開予定。
11/27[日]17:00
ワルシャワ44
リベリオン/ワルシャワ大攻防戦
MIASTO 44
監督:ヤン・コマサ| 2014年|130分|カラー|デジタル
©2014 AKSON STUDIO FILM MIASTO SP. Z.O.O.
◤ 第二次大戦末期の1944年、国内軍と市民によるワルシャワ蜂起の全貌を描いた傑作戦争映画。劇中の大部分を占める戦闘場面はほぼCGIでつくりあげられたが、一方で当時の街を再現した大掛かりなセットを組み、当時使用されていた武器や衣装も忠実に再現するなどリアルさも追求されている。本作は、ワルシャワ蜂起70周年にあたる2014年に公開され、国内興収NO.1の大ヒットを記録した。
12/4[日]14:40・12/8[木]16:55
ヨアンナ
JOANNA
監督:アネタ・コパチ| 2013年|45分|カラー|デジタル
©Wajda Studio
2015年アカデミー賞® 短編ドキュメンタリー賞ノミネート作品
◤ 2010年、末期ガンに冒された女性ヨアンナ・サウィガが、残された日々の思い出を息子と共有するためブログを開設。その感受性豊かな文章に惹かれたアネタ・コパチがドキュメンタリーを製作。繊細なカメラワークとピアノの美しい旋律によって映しとられる、ヨアンナと家族のかけがえのない日常。
※併映『わたしたちの呪縛』 11/30[水]17:00・12/2[金]17:00
わたしたちの呪縛
NASZA KLĄTWA
監督:トマシュ・シリヴィンスキ| 2013年|27分|カラー|デジタル
©WARSAW FILM SCHOOL
2015年アカデミー賞® 短編ドキュメンタリー賞ノミネート作品
◤ シリヴィンスキ監督が、きわめて稀な疾患を持って生まれた息子にカメラを向け、生後約半年間の成長を追ったドキュメンタリー作品。カメラがとらえるのは、毎晩カウチに座り遅くまで語り合う夫婦の姿。ときに悲観し悩むふたりだが、徐々に新たな生活へと馴染んでいく様が克明に映しだされる。
※併映『ヨアンナ』 11/30[水]17:00・12/2[金]17:00